茅葺プロジェクト

茅葺民家の保全と茅場再生の取り組みによって,地域循環システムとしての茅葺の可能性を探る

かつての日本の農村では,民家の大半が茅葺きでした。それらは,集落内の茅場で刈り取られた茅を使って,住民の共同作業で葺き替えが行われていました。それが現在は,ほとんどの地域から茅葺きが失われ,茅場も共同作業の仕組みもなくなってしまいました。新川田篭地区には100棟近くの茅葺き民家が残されていますが,多くがトタンを被せられたり放置されたりしています。

そんな茅葺民家を生き返らせ,地域の資源として活用していくことがこのプロジェクトの目標です。それに向けて,茅場再生や茅葺き替えの実践,空き家となった茅葺民家の修理活用などに取り組みながら,茅葺民家保全の地域的ネットワークを形成していきます。

差し茅作業(内ヶ原の家プロジェクト)
茅束づくり(内ヶ原の家プロジェクト)